シーソーゲーム
いよいよ、東京都知事選が告示されました。
どうですかね?
東京都知事選挙って全国で報道されてますか?
それよりも、ワイドショーなんかでは、どっかとどっかの政党がくっついて、こんな政党ができましたって感じでしょうか?
衆議院選挙は来週からなので、今日から5日間は、都知事選の応援演説なんかで「○○党の○○さんをよろしくおねがいします」とか、「○○党をお願いします」なんてことは、言えないみたいですね。
今回の都知事選も、衆議院議員選挙でも、争点としなければならない重要課題がいくつかあると思います。
その前に近代日本の歴史では、増税した、増税を決めた政権はつぶれることを忘れてはいけません。
しかし、今回の増税・・・2014年4月から消費税を8%に、2015年4月から10%にするというのは、国会で決まったものの、与野党の協議っていうか、談合ですすめられたものです。
政権与党は、敗北する事が予想できるのですが、勝った方だって、消費税増税を決めていたのですから、万が一政権をとっても長く続くはずがありません。
みなさん、お忘れですか?現在の自民党総裁が総理大臣だったとき・・・国会が開会し、所信表明演説までやっておいて、自らお辞めになったことを。
それでも総裁になってるんだから、いかにあの党には‘玉がない’かが分かります。
もう一方で、あの方が総裁になる理由がもう一つあります。
それは、より「右の勢力」を結集すると言うことです。
選挙で勝ったとしても、単独での政権は無理でしょうから、より「右がかった」政党が連立を組む。
なんてったって、日本国憲法と両輪をなす、教育基本法を改正した人ですからね、油断はなりません。
さて、争点としなければならない重要課題ですが、それらは大企業や大金持ち優先の政治か、私たち国民の仕事やくらしを守ってくれる政治なのかで、常に‘せめぎ合って’います。
脱原発をめぐっては・・・政府が全面的に後押しをして、海外に輸出しようとしています。そのためには、日本国内で再稼働させて「安全です」って示したいんだね。
人の命や健康、故郷を失った福島の人たちのことはそっちのけです。
TPP参加はどうでしょうか?海外市場で自社の製品を売りたい大企業は、他国の関税は邪魔なわけで、そりゃーTPPに参加した方がもうかるのでしょうが、日本国内のあらゆる産業はズタズタにされます。
これ以外にも知的財産権なんかも「もともとは、うちの企業がつくったもの」なんて言われて、ISD条項で訴えられて、負ける。
ISD条項については、報道されていないんだよね。
TPPについては、以下の動画を見て下さい。
税金をめぐっても大企業や大金持ち優遇だし・・・。大企業なんて、輸出もどし税ってのがあるから、儲かってても納めてないんだよ。
知ってた?
雇用をめぐっても、同じこと・・・日本国内の工場をつぎつぎと閉鎖して、従業員をリストラし、海外に移転する。
それは、海外の企業に打ち勝つため。
でも、それでいいのか、ってこと。
2001年の小泉構造改革は、自民党がおこなってきた利益誘導型政治、護送船団方式をぶっ壊し、大企業の国際競争力を強めるためのもの。
でも、2008年秋のリーマンショックでどうなった?
金融機関は自己防衛のために貸し付けをやめ、企業は設備投資をストップする。
そして、リストラや工場閉鎖を強行し、従業員を次々と解雇する。
そもそも、すぐに辞めさせることが出来るように非正規雇用や有期雇用。
その法律をつくったのは、その当時の政権です。
だから、翌年(2009年)の選挙で敗北し、民主党政権ができた。
08年の暮れ・・・仕事も住まいも失った人たちが日比谷公園に集まって野宿した、年越し派遣村。
その時の名誉村長が、東京都知事選挙に立候補しました。
東京都知事候補だけど、宇都宮。
お仕事は弁護士なんだけど、名前はけんじさん(検事とかけてるのね)。
ってなわけで、都知事選挙もそのあと告示される衆議院議員選挙も大きな‘せめぎ合い’のなかでおこなわれます。
それは、候補者同士のせめぎ合いだけじゃなく、私たち国民、有権者のせめぎ合いでもあります。
自分自身の仕事やくらし、子どもたちの未来を託せる人。
いよいよもって、ここで歯止めをかけなけりゃ、「なんで、こんな風になっちゃったの?その時、何してたの?」って子どもたちに怒られるどころか、恨まれます。
それでは、最後に、シーソーゲームをお聞きください。
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